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平成13年(2001年)の出来事:USJ・ディズニーシー誕生 | PERIOD Tシャツ デザイン

光のスペクトルと色相環図

平成13年
3月31日にユニバーサルスタジオジャパン、9月4日に東京ディズニーシーが開園しました。


今や、東のディズニー西のユニバーサル・スタジオ・ジャパンと言われるほどの、日本の2大テーマパークですが、世界的に見ても両パークの来場者数は多いようです。 2017年の世界のテーマパーク来場者数ランキングでは、3位東京ディズニーランド(年間1,660万人)、4位ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(年間1,494万人)、5位東京ディズニーシー(年間1,350万人)と、 日本のテーマパークが上位にランクインしています。
参照:Themed Entertainment Association


平成13年のタグデザインは、メリーゴーランドをイメージして描いています。夜の暗がりの中に浮かび上がるアトラクションの幻想的な光。 前面のメリーゴーランドには柔らかく電球色に近い明かりを、背面にはピンク系統の人工的な光を配置し、賑やかさと幸福感のバランスが取れたデザインを意図しています。


ところで、自然光をプリズムなどを用いてスペクトル分解した際、光の屈折率に応じて、赤〜紫の光に分解されます。




一方、色彩デザインに用いられる色相環図では、すべての色が連続して連なります。




“赤外線”、“紫外線”と言われるように、本来、赤の外側、紫の外側にある光は見えないはずなのに、なぜ色相環図は連続的に連なるのでしょうか?


人間の色覚は、色の波長の絶対値を知覚しているのではなく、 紫や青の波長を知覚するS錐体、緑の波長を知覚するM錐体、赤や黄色の波長を知覚するL錐体の3種類あり、 それぞれの信号を合成して色を知覚しています。 赤と紫の間の領域は、純粋な一つの波長ではなく、複数の波長が合成された合成色なのです。


そのためか、人間の色覚では色相環図の赤と紫の間の領域に、少し人工的なニュアンスを感じます。 背景色のピンクは、そんな赤と紫の間の領域をメインに使うことで、賑やかさを感じるデザインを意図しました。

Commented by : Yuki Tajima

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